元中国在住夫婦が2025年のGWに敦煌を旅行してきました。
敦煌は中国といえども日本からは約3,000キロ。
東京からだとマニラまで行けてしまう距離です。
その分、航空券も高くつきます。
敦煌までの経由地も色々あるし、どのルートを選べば安く行けるのか悩む方も多いのではないでしょうか?
今回は私たちが調べた中で、最も安かったルートをご紹介します。
今後敦煌に行く方の参考になれば幸いです。
それでは見てみましょう!
敦煌(とんこう)の場所
敦煌は、中国甘粛省西北部に位置する歴史と文化の都市で、古代シルクロードの要所として栄えました。
もう少し西に進めば新彊ウイグル地区で、東には内モンゴルが隣接しています。

少し年代が古いですが、かつて西田敏行が主演を務めた『敦煌』という映画で一目有名になった都市です。
行き方
2025年現在、日本から敦煌までの直行便はありません。
どこかの都市で乗り継ぎをする必要があります。
航空券を検索してみると、上海や北京で乗り継いで敦煌に入るというのが一般的です。しかし、往復航空券は6月時点でも一人10万円以上します。

私たちは、GWの真っただ中に往復一人8万円で行ってきました。
その方法は以下の通りです。
ポイント①日本―蘭州の航空券を購入。

敦煌までの航空券ではなく、敦煌近隣の都市、蘭州までの往復航空券を購入しました。
そして、蘭州から敦煌までの国内航空券を別で購入したのです。
具体的には以下のような移動手段をとりました。
飛行機で上海を経由し、蘭州まで行く。
蘭州泊。
飛行機で蘭州から敦煌まで直行便で行く。
敦煌泊。観光。
高鉄で蘭州まで戻る。
途中、张掖と西宁で下車し観光する。
飛行機で上海を経由して、日本に戻る。
日本から敦煌までの乗り継ぎ往復便を購入するより安価です。
日本―蘭州の往復航空券は6万円台からあります。

\ クーポンあるよ!/

ポイント②蘭州―敦煌は航空券が安い

蘭州―敦煌は行きのみの片道航空券を購入し、帰りは高速鉄道で各地を回りながら蘭州まで戻ってきました。
私たちが調べた結果、蘭州―敦煌間の航空券は片道8,000、往復で20,000円台からあります。

ポイント③鉄道移動でさらに安い
今回は蘭州から敦煌までは飛行機で向かい、帰りは高速鉄道を使っています。
中国の高速鉄道は日本でいう新幹線です。
日本との違いは、運賃が圧倒的に安いこと。
例えば、蘭州から敦煌までの距離は、約1,100㎞です。これは東京から博多までの距離と同じです。東京から博多まで新幹線で行くと自由席で約22,000円です。蘭州から敦煌まで高速鉄道で行くと、約324元(約6,500円)です。

中国の高速鉄道は圧倒的に安いよ!



乗りこなせると旅費が大幅に浮くね!
高速鉄道もコツさえつかめば簡単!


私たちの実費運賃公開
2025年GWに旅行した際の移動運賃は以下の通りです。
移動手段 | 内訳 | 金額(2人分) |
---|---|---|
飛行機① | 日本↔︎蘭州(上海乗継) | 66,125×2人=132,520円 |
飛行機② | 蘭州→敦煌 | 8,840×2人=17,680円 |
高速鉄道①(2等席) | 九敦煌→张掖 | 3,405×2人=6,810円 |
高速鉄道②(2等席) | 张掖→西寧 | 1,854×2人=3,708円 |
高速鉄道③(2等席) | 西寧→蘭州 | 1,114×2人=2,228円 |
合計 | 81,338×2人=162,676円 |
飛行機②を高速鉄道にする手もありますが、飛行機だと1時間45分で到着するのに対し、高速鉄道では7時間かかります。その割には価格もあまり変わらないので、飛行機の方が時間短縮になります。
同様に、敦煌から蘭州への復路も飛行機を使う手もあります。私たちは他の都市も周りたかったので、上記の手段をとりました。
ベストシーズン
一般的には…
敦煌のベストシーズンは一般的にはこのように言われているそうです。
季節 | おすすめ度 | ポイント |
---|---|---|
4〜6月 | ★★★★☆ | 気候が快適、昼夜の寒暖差あり |
7〜8月 | ★☆☆☆☆ | 非常に暑い、熱中症注意 |
9〜10月 | ★★★★★ | ベストシーズン、気候良好 |
11〜3月 | ★★☆☆☆ | 非常に寒い、閑散期 |
中国人旅行者が選ぶ敦煌のベストシーズン
こんなデータがあります。
\ 中国人旅行者が選ぶ敦煌のベストシーズン/


これは、中国版インスタグラムとも言える、小红书(RED NOTE)がまとめたベストシーズンのランキングです。実際に敦煌に行った旅行者が、何月をベストシーズンに選んだか?という基準で1位から10位までを算出しています。
気になるのは、8月が4位にランキングされていること。
敦煌のハイシーズンは4月~10月とされています。8月の敦煌は草原に緑が茂りとても景観がよいそうです。ただし、宿泊施設の価格が高騰し、人も多く、暑いというデメリットも。
一方、オフシーズンは12月~3月だそうです。この季節は気温が-10度まで下がりますが、観光地の入場料が半額になり、人も少ないのでおすすめという意見もあります。



あとは、中国の連休に注意!中国国内どこも大変な混雑になります。
敦煌に必要な日数は?
最低でも2泊3日は欲しいところです。
3泊あれば近郊スポットにも観光に行けます。
敦煌に到着するフライトによって異なりますが、午後又は夜着の便が多いです。
その場合、最低でも2泊3日は必要です。
午前到着の便であれば、1泊2日でも主要スポットは観光できますが、10万円ほどかけて敦煌に来て1泊2日では少しもったいない気もします。
■ 1泊2日(主要スポットのみ)
- 1日目:到着 →莫高窟(世界遺産)見学 → 夜は夜市散策
- 2日目:鳴沙山・月牙泉観光(午前)、博物館見学(午後)
莫高窟(世界遺産)は自由見学が不可です。日本語ガイドについて見学する場合、ツアーは1日3回のみ(8:30、11:30、14:30)。絶対事前予約するべきです。
\私たちは当日窓口でチケット買って失敗したよ…/
■ 2泊3日(標準プラン)
- 1日目:到着 → 莫高窟(午後)→ 夜は夜市散策
- 2日目:鳴沙山・月牙泉(午前)、敦煌博物館(午後)→ 夜は夜市散策
- 3日目: → 出発
鳴沙山・月牙泉は同じ場所にあります。特に4月~10月の午後は猛烈な暑さになる可能性もあるので、行く時間帯に注意が必要です。
また、鳴沙山と博物館は距離が近いので1日で周るのが効率的です。


■ 3泊4日(ゆとりプラン)
- 上記に加えて、敦煌ヤルダン国家地質公園、玉門関・漢代長城など、郊外の遺跡もじっくり回れる。



シルクロードの歴史や自然好きにはおすすめ。
ヤルダン地質公園は公共の交通手段ではいけないので、車をチャーターするかシャトルバスを利用するのがおすすめ!
\Trip.comなら安心だよ/


日数まとめると
プラン | 推奨泊数 | 特徴 |
---|---|---|
最短 | 1泊2日 | 急ぎたい人向け |
標準 | 2泊3日 | 主要観光地を余裕を持って楽しめる |
ゆとり | 3泊4日 | 敦煌周辺も深く観光可能 |



ちなみに私たちはゆとりプランです。敦煌で3泊し、ヤルダン地質公園や大方盘城遺跡をがっつり見に行きました。




まとめ
- 価格を抑えたいなら、敦煌までの乗り継ぎ国際線は買わない。
- 鉄道利用でさらに安く。
- ベストシーズンは何を重視するかによって異なる。過ごしやすいのは9-10月。価格を抑えたいならオフシーズンがおすすめ。
- 敦煌観光は最低でも2泊3日欲しい。
- 3泊あれば余裕をもって観光できる。
いかがでしたか?
敦煌までの直行便がないのが非常に残念ですが、敦煌、本当におすすめです。
まず、人が優しい。
上海に4年住んでいましたが、中国北西部の人々は圧倒的に優しいです。
なにより、微笑んでくれます。
同じ国民である上海人ですら、北西部の人は優しいと言っていたのですから、間違いないです。
中国人のやさしさに触れ、おいしいものを食べ、大自然を堪能できる素晴らしい都市だと思います。
みなさんもきっと敦煌を気にいると思います。
この記事が参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
中国北西部の旅、まだまだ続きますのでぜひ他の記事も読んでみてくださいね。
では!


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