元中国在住夫婦による中国マイナー観光地の旅行記です。
2025年のGWに日本からシルクロードの旅に行ってきました。
今回は、中国人もあこがれの絶景スポット、七彩丹霞について書きたいと思います。
中国のメジャーな観光地を行きつくした方、マイナーだけど驚くほどの絶景を見てみたい方におすすめです。
それでは行ってみましょう!
概要

七彩丹霞の名前の由来
日本では七彩山(しちさいざん)と呼ぶそうですが、中国では七彩丹霞(qīcǎi dānxiá【チーツァイダンシア】)とか、張掖丹霞 (Zhāngyè dānxiá【ジャンイエダンシア】) とか言います。
七彩は『7色』という意味です。丹霞は地理用語の1つで、『地球内部から隆起した赤い砂岩が長い年月をかけて侵食されて形成された独特の地形(丹霞地形、丹霞地貌)』を指します。

つまり、『暖色7種の岩石地形』と言った感じかな?
基本情報
名称 | (日)七彩山、張掖丹霞地貌(ちょうえきたんかちぼう)など (中)张掖七彩丹霞旅游景区 |
---|---|
住所 | (日)甘粛省張掖市臨沢県倪家営郷南台村 (中)甘肃省张掖市临泽县倪家营镇南台村 |
開園時間 | 3月1日-3月20日 07:30-17:00 3月21日-4月27日 06:00-18:00 4月28日-4月30日 05:30-19:00 5月1日-8月31日 05:30-19:00、19:15-20:30(ナイトツアー) |
チケット ※園内電動カー代含む | 成人(18-59歳):93元(約1,876円) 学生(6歳-18歳):66元(約1,332円) 60-69歳:66元(約1,332円) 70歳以上:38元(約767円) 6歳未満:無料 |
所要時間 | 約3~5時間 |
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中国での評価
中国国内では人気の観光地となっています。
さらに七彩丹霞は「5A級観光地」に認定されています。
中国では、観光地をAAAAA、AAAA、AAA、AA、Aという5等級にランク付けをしています。
「5A級観光地」とは、中国文化観光部(旧・中国国家旅游局)が認定する最高ランクの観光地です。
評価基準は景観の美しさ、交通の利便性、サービスの質、観光施設の充実度など、非常に厳格で、「中国トップ観光地」の称号と言えます。
世界的な評価
2005年には七彩丹霞はCNNが選ぶ「中国で最も美しい地形」の一つに選ばれています。



ちなみに、2017年には九寨溝もCNNが選ぶ「中国で最も美しい地形」の一つに選ばれているよ。


2016年には世界遺産として登録されています。
七彩丹霞の位置
七彩丹霞は中国甘粛省張掖市にあります。


日本からの行き方
日本から張掖までの直行便はありません。
飛行機を乗り継ぐか、飛行機と高速鉄道を利用していくことができます。
一般的には以下のような行き方が推奨されています。
飛行機での行き方
1. 日本 → 中国の主要都市(北京・西安・蘭州)
- 東京・大阪・名古屋 → 北京、西安、蘭州などへ国際線利用(約3~5時間)
2. 中国国内 → 張掖甘州空港
- 北京 → 張掖:約2.5時間(直行便あり)
- 西安 → 張掖:約2時間(直行便あり)
- 蘭州 → 張掖:約1時間(直行便あり)
高速鉄道での行き方
1. 蘭州(甘粛省の省都)から張掖
- 高速鉄道(蘭新高鉄)利用
所要時間:約4~5時間(蘭州西駅 → 临泽南駅)
張掖には2つの駅がありますが、临泽南の方が七彩丹霞に近いです。
2. 西安から張掖(おすすめ)
- 高速鉄道
所要時間:約6~7時間(西安北駅 → 临泽南駅)



日本から西安には直行便もあるからおすすめ!
おすすめの行き方


おすすめは鉄道利用です。
例えば、前述の西安から張掖まで鉄道を利用する方法であれば、日本-西安の直行便もあります。
鉄道は飛行機より時間はかかりますが、新幹線同等の高速鉄道に乗っても値段がとても安いのです。
敦煌、西寧、蘭州、西安から張掖までの鉄道移動は十分可能だと思います。
一番遠い、西安から張掖まででも6時間です。朝一の電車に乗ればお昼には到着でき、半日あれば観光可能です。


ポイントは、張掖西駅ではなく、临泽南駅で降りること。
張掖西駅までの路線はたくさんありますが、临泽南駅の方が七彩丹霞まで断然近いです。
ただし、本数が少ないので早めに予約をすることをおススメします。
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ご自身の日程や目的地を考慮して考えてみてくださいね。
出発地 | 交通手段 | 所要時間 |
---|---|---|
北京 | 飛行機 | 約2.5時間 |
西安 | 飛行機/高速鉄道 | 飛行機:約2時間/鉄道:約6時間 |
蘭州 | 飛行機/高速鉄道 | 飛行機:約1時間/鉄道:約4~5時間 |



鉄道駅や空港から景区まではタクシーか送迎車を利用するのが一般的だよ。公共のバスもあるけど、本数も少なく、複雑でした。



临泽南駅からのタクシーは50元の言い値かメーターか選べたよ。ネットで調べたら86元くらいするって書いてあったから50元(約1,000円)はお得だったよ。
観光スケジュール
私たちのスケジュールをご紹介します。
私たちは敦煌から張掖まで鉄道を利用しました。午後に七彩丹霞観光、張掖で一泊して、翌朝再び鉄道で次の目的地に向かいます。
1日目
D2739 敦煌駅(8:40)→临泽南駅(12:28)
所要時間:3h48
運賃:164元/人(2等席)
所要時間:約25分
運賃:50元
ホテル周辺を散策
所要時間:約3時間
2日目
所要時間:約30分
運賃:88元
D2682 張掖西駅(09:09)→西寧駅(11:24)
所要時間:2h15
運賃:91.5元/人(2等席)
※临泽南駅からの電車は満席で予約できず、張掖西駅から乗りました。
写真で見る観光のポイント
電車は2等席で十分
中国鉄道には高速鉄道の他に寝台列車や鈍行列車もあります。
高速鉄道(通称:高鉄、Dから始まる列車番号)は日本の新幹線の位置づけです。
1等車と2等車がありますが、1等車がグリーン車、2等車が一般席です。
2等車で十分快適です。


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临泽南駅
七彩丹霞の最寄り駅、临泽南駅です。


出口は1か所のみ。
建物を出て、右手にタクシーが停まっています。
私たちの場合、タクシーはメーターか言い値か選べましたが、言い値50元(約1,000円)で行きました。※百度地図で確認したら約86元かかると書いてあったので安いと思います。
ホテル
七彩丹霞目の前のホテルに宿泊しました。
ホテルというか、民宿というか、パオです。






このテント内に、水道設備(お風呂、トイレ、洗面所)、エアコン、テレビ、ベッドすべてがそろっています。
その値段、まさかの1泊2人で1,883円。一人900円です。
内モンゴルの大自然の中にある本物のパオに泊まるよりは快適だと思いますが、そこはパオ。
シャワーブースから水が漏れたり、トイレがなんとなく落ち着かなかったり、色々ありました…。
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七彩丹霞周辺MAP
周辺は観光用に整備されており、お土産屋、レストラン、ホテルなどが徒歩圏内にあります。


私たちはホテルの周辺にある小さなスーパー(超市)でお昼の軽食(パンなど)を買いました。
このエリア、どちらかというと、さびれています。※2025年5月オフシーズン現在
七彩丹霞の入口あたりまで行った方がたくさんレストランやお土産屋さんがあり、にぎやかな感じでした。




観光の仕方
七彩丹霞は基本的に園内バスで移動します。


園内バスが5つの展望台を結ぶようなルートを走るので、広大な面積の割には歩く距離はそんなにありません。
ただし、展望台まで坂道だったり、階段があったりしますので、歩きやすい格好がおすすめです。
展望台で降りて、観光して、またバスに乗るという風に回ります。
バスは5分間隔で走っているのですぐに来ます。
みどころ
どこを切り取ってもキレイですが、絵具を塗ったような層が特にきれいなのが2番目の七彩云海台から見る『七彩飛霞』でした。


七彩虹霞台から見る景色も素晴らしい。




黄色や赤の色味が強く、時々灰色の地層も含まれているのでより一層美しい光景となっています。


広大な敷地に広がる自然のパレットです。


あっという間に時間が過ぎて、私たちは約3時間ほど滞在しました。
出口に戻ると飲食街があって、おなかを満たすことも、休憩することも可能です。


出口を出たところにも飲食店やスーパー、お土産屋さんがあり、お買い物をするには充実したエリアでした。


砂嵐に注意
観光する上での注意点は、砂嵐に注意することです。
私たちは観光を終えた後砂嵐に巻き込まれました。
観光中はあんなに晴れていた空が、一気に暗雲が立ち込めて周りが見えなくなりました。




砂が顔に吹き付けるし、雨は降るし、暴風で飛ばされそうになるしで、屋台のお店も即店じまいしていました。



顔を保護するスカーフかマスクみたいなものがあるといいよ!
服装と持ち物
服装
4月下旬で、みなさん、このような格好をされていました。


4、5月の気温は10℃~26℃くらい。
昼夜の寒暖差が大きいので、昼間は暑く、日が沈むと肌寒いです。
羽織れるジャケットがあるといいと思います。
- 長袖(UVカットがあるとなおよい)
- 半袖(散策中は暑くなります)
- 歩きやすい靴
- 帽子(日差しがものすごく強いです)
- フェイスカバー、マスク、スカーフ等(砂嵐、日焼け対策)



逆に冬は気温がマイナスになるから、ダウンコート必須だよ。
持ち物
- 飲み物
- サングラス(日差しが強烈です)
- 日焼け止め
- 日傘(ほぼ雨は降らない地域ですが、日傘は役立ちます)


中国の北西部はなぜかカウボーイのイメージがあるようで、カウボーイハットや、マント、ウェスタンブーツなどがたくさん売られていました。それらを着用して写真を撮る人たちもたくさん。
それもまた、ありです。
まとめ
いかがでしたか?
中国の絶景スポット、七彩丹霞の紹介でした。
大自然の神秘だけでなく、発展途上中の中国も垣間見ることができ、非常に有意義な観光だったと思います。
みなさんも機会があればぜひ行ってみてくださいね。
とにかく、人が優しいのです。※どこの国でも同じですが、都市部に比べると、という意味です。
ホテルのご主人も、最後にお土産まで渡してくれたし、なんだか申し訳なかったです。
今回の中国西北部の旅で、ますます中国が好きになりました。
最後に私たちの夕食、ワイマイ(デリバリー)した食事を載せておきます。


ホテル一泊一人当たり900円に対し、こちらの3品で1,800円でした。
ちょっと高いですね。
やはりレストランで食べるのがいいようです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
みなさんの参考になれば幸いです。
では!
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