この記事は、先日サイパンにてeSIMでテザリングができない事態に遭遇したアラフォー女子によってかかれています。
今回は私がどのようにテザリングを使えるようにしたのかをご紹介したいと思います。対処法のみご覧になりたい方は、4.海外eSIMでテザリングができない場合の対処法にジャンプしてください。
1.テザリングとは
ご存じの方も多いと思いますが、テザリングとは1つのスマホのデータ通信を利用して、別のデバイス(スマホ、PC、パッド等)をインターネットに接続させる機能です。
簡単に言うと自身のインターネット回線をほかのデバイスとシェアし、自分を含めみんなでインターネットが利用できるようにする方法です。
2.eSIM(イーシム)とは
eSIM(イーシム)は「Embedded SIM(埋め込み式のSIMという意味)」の略称です。以前はSIMカードをデバイスに挿入することで通信が可能になっていました。
現在の多くのデバイスにはあらかじめSIM機能が搭載されています。これによりSIMカードという物理的なカードを挿入しなくても通信ができるようになりました。
最近のeSIMは、QRコードを読み込むだけでOKというのが多いね。送料やSIMカードが不要だから価格も安く抑えられているよ。
オンラインで購入するだけ。旅行の出発当日や渡航後にも買えるから便利だよね。
eSIMのメリットは、現在使用中のSIMカードを取り外す必要がないことです。
飛行機の機内でSIMカードを入れなおす光景を時々目にしますが、あの小さいSIMカードってよく落ちちゃうんですよね。
eSIMはSIMを入れ替える必要がないのでSIMカードが紛失する可能性も少ないのです。
3.eSIMの使い方
eSIMの使い方はとっても簡単。ここでは私たちがよく利用するKKday(ケーケーデイ)のeSIMをiPhoneで使う方法を説明します。※ iphone 11の場合です。
3-1.eSIMの購入
まずはeSIMの購入です。自身のデバイスがeSIMに対応しているかを確認をする必要があります。
3-2.海外旅行でeSIMの容量はどれくらい必要?
ところで1日どれくらいの通信料のSIMを買えばいいんだろう?
ホテルにWi-Fiがある場合、また、動画やゲームで通信料をガンガン使わない場合は1日500MBで十分だったよ。
私たちの経験上、1日500MBのSIMで十分でした。ネットでマップを見たり、お店を検索したり、といった使い方ならこれで十分です。でも移動時間に音楽をずっと聴きたい、とか動画やインスタを見続けたい、ゲームをしたいという場合はもっと必要かもしれません。
さて、購入後はこのようなバウチャーが届きます。
※KKdayのアプリからもバウチャーが表示できます。
このバウチャーをプリントアウト(またはほかのデバイスに保存)し、使用するスマホでQRコードが読み込めるようにしておきます。
3-3.eSIMのインストール&アクティベーション
KKdayの説明では渡航当日に出発地でQRコードを読み込み、インストールを済ませておくと書いてあります。もちろんそれでもいいですが、私は現地に到着してから空港のフリーWi-Fiを利用します。
なぜかというと、
eSIMのインストール時に誤って通信を開始(データローミング)させないためです。
多くのeSIMの使用期限はデータローミング(データ通信の開始)をした時点から24時間が1日という計算方法を採用しています。
午前0時から24時までが1日という計算方法ではない場合が多いよ!
eSIMの設定手順として、①インストール→②アクティベート→③データローミング(データ通信の開始)という流れになります。
①インストール、②アクティベート、を済ませた時点ではまだ通信を開始したことにはなっていません。③データローミングをONにした時点から24時間の計算が始まります。
例えば1日間のeSIMを購入したとします。
現地到着が1月1日の午後3時でそこからデータローミングを開始したとします。
この時点から24時間の計算なので、1月2日の午後2時59分まで利用できます。
ところが渡航前にインストールをして、誤ってその時点でデータローミングをONにしてしまったら…。まだ出発前の時点から24時間のカウントダウンが始まるのではないかと勝手な想像。
※間違えているかもしれません。どなたかご存じでしたら教えてくださいね。
空港にはたいていフリーWi-Fiがあるからね。
でも心配な人は渡航前にインストールしておくことをおススメするよ。
eSIMインストールの手順
では実際にeSIMをインストールする手順を見ていきましょう。不要な方は4.海外eSIMでテザリングができない場合の対処法まで読み飛ばしてくださいね。
- iphoneの設定から①モバイル通信>②eSIMを追加>③QRコードを使用の順でタップ。カメラが起動するのでプリントアウトしておいたQRコードを読み込む。
- QRコードをスキャンするとeSIMをアクティベートという画面に変わります。④続けるをタップ。
1~2分間インストールが始まり、完了するとモバイル通信設定完了の画面になります。⑤完了をタップ。
※この後、主回線か副回線か選択する画面が表示されることがあります。旅行等で一時的に使うので『副回線』を選択します。eSIMの名前を付ける画面が表示された場合は、『旅行』や『渡航先の名前(ここでは韓国やサイパン)』などにしておくとわかりやすいです。
これで準備は完了です。
3-4.データローミング開始
あとはデータ通信が必要な時に設定>⑥モバイル通信>⑦eSIMの回線(副回線)を選択し、⑧この回線をオンにするをタップ。さらに、⑨データローミングもオンにします。
しばらくすると通信ができるようになります。できない場合は再起動するとよいですよ。
4.海外eSIMでテザリングができない場合の対処法
4-1.インターネット共有をオンにする
テザリング機能が使える場合、設定画面の『モバイル通信』すぐ下に『インターネット共有』というボタンが表示されているはずです(iphone11の場合)。
『インターネット共有』をタップし、『ほかの人の接続を許可』をタップします。これだけで他の人があなたのデバイスを通じてインターネット利用可能となります。※パスワードを設定するとより安全です。
ところが私たちの場合、サイパンで使う予定で購入したeSIMをオンにしても、この『インターネット共有』が表示されていなかったのです。
海外のeSIMでテザリングができないのかというと、そういうわけではありません。
直前に韓国を旅行したときには韓国用のeSIMを購入していたのですが、問題なくテザリングできていました。
そこで。
私たちはeSIMの購入先に問い合わせをしました。20分後以下のような回答がありました。
APNという設定値を手動で変更するようアドバイスがあったよ!
困ったときにすぐに対応してくれるサービスがあるところで購入したいよね。
先方が言うのはこういうことでした。
『APN設定の値を変更する』
なんだ?それだけ?
APNとはAccess Point Nameと言って、テザリング機能に必要な設定です。
このAPNを先方が指定した値に変更してみました↓
4-2.APN設定の変更
設定>①モバイル通信>②SIMのカテゴリから該当のeSIMをオンに(ここではサイパン)。
③この回線をオンにするをタップ。④データローミングがONになっているかも確認。
1つページを戻って、もう一度該当eSIMをタップ(ここではサイパン↓)
『モバイルデータ通信ネットワーク』をタップ↓
インターネット共有カテゴリの『APN』を先方が提示した名前に変更↓
例:mobile.two.jppといったような文字列である場合が多いです。
設定の画面に戻ると、モバイル通信の下にインターネット共有が表示されました↓
『インターネット共有』>『ほかの人の接続を許可』をタップします。
これでテザリングができるようになりました。
5.まとめ
いかがでしたか?
今回は海外用eSIMでテザリングができない場合の対処法についてお話ししました。
同伴者と一緒に使おうと思っていたテザリング機能が使えないと困りますよね。
海外からの問い合わせは一層大変。しかも事前に確認できないのが痛いところ。。。
KKdayの問い合わせチャットに今回は助けられました。
みなさんもテザリングができない!となった場合に備えて、事前に販売会社に問い合わせておくか海外からでも問い合わせられる方法を確認しておいてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
みなさんの旅も素敵なものになりますように。
ではまた!
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